客観的に情報を受け取れず、偏った思考をもたらすこと。
認知とは
心理学で、知識を得る働き、すなわち知覚・記憶・推論・問題解決などの知的活動を総称する。
バイアスとは
先入観、偏見
対人援助の介護の分野で認知バイアスは、よくよく起こります。
認知バイアスといっても色々な種類があるので、一つ一つの項目を介護現場によくあることで照らし合わせていきます。
能力の低い人ほど自分を過大評価する。逆に能力の高い人ほど自分を過小評価する。
自分自身の経験上よくわかります。
学生として福祉を学び、実践で通用するように感じていたが、介護の現場で実際に勤務すると無能さに自信をへし折られました。
三年目ほどで自施設で一人前と感じていたが、他事業所に関心が行くようになり先駆的な取り組みやOFF‐JTでいままでやってきたことに自信を無くす。
転職や仕事内容の意味が見出せるようになったが認知症介護指導者として前線で職務に就く方々や志しに触れて愕然とする。また研修の講師で前に立つときに自分の武器となる経験の少なさに身を小さくする。
常に「井の中の蛙」の状態です。大きくなったカエルが井戸を出た世界もまだまだ上があった。そんな感じです。
確かに成長はしているかもしれません。腰を据える時は成長をあきらめた時なのでしょう。
介護の現場の話しに戻ります。
新卒の学生や職業訓練を終えて就業される方はやり遂げた状態で新職員として来られます。言い換えれば勢いがあるわけです。迎える側の私たちはプライドや意識高い系をへし折って、教育係りの教示に従うようにしがちです。そんなことをしなくても必ず役に立たないことは実践で痛感します。あえて”勢い”を受け入れ実践で役立つ知識を入れ教科書と実践の違いを把握してもらい、ちょっとずつ実践や関わりを持つのはどうでしょう。
要するに、ちょっとでもショックを和らげてあげようとする工夫が必要なのではないのでしょうか。
三か月ほどで辞める、三年で辞めるという方が多いのは、私が経験した上での話しですが「井の中の蛙」ダニング=クルーガー効果の影響があると思います。
さあ、これを知ってしまったあなたが新人教育の在り方を振り返る機会になれば幸いです。
ではでは
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