『4つの人材』人材、人罪、人在、人財
という話しがあります。
1.人財とは、実績があり、成長が期待出来る人。会社にとってなくてはならない存在。
2.人材とは、実績など目に見えるものは無いが、成長を期待されている一般的な人。
3.人在とは、心身から限界を感じて実績は残せているけど、それ以上の期待が持てない人。
4.人罪とは、実績を作れず、成長も期待できない人でお荷物とされているタイプの人。
人材育成などの研修で使われることがある「4つの人材」は、人財の枠に入れるように努力を促すことが目的にあります。営業や販売実績、効率性が求められる職場で競争心理を働かせるためにつかいます。数字で表れる職場で有効となる意識付けのものです。
出どころは「2:6:2」の法則
アリやハチの集団を観察すると一定の法則がある。熱心に働くのは全体の2割。普通に働くアリやハチが6割。残りの2割はサボりがちになる。不思議なことによく働く2割をこの集団から除いてみると、残り6割の中から、よく働く2割程度の個体が出て来る。つまり、「2:6:2」の比率は変わらない。人間の集団でも同じようなことが当てはまると考えられます。
~「4つの人材」は介護の現場ではそぐわない~
介護の場でそぐわない理由
※矛盾がある。「よく働く2割」になると誰かが働かなくなる法則なのでチームの向上にならない法則。
※人手不足の介護業界は全レギュラーのチームになる。役に立つ立たない線引きをすると成り立たなくなる。
※介護技術を数字にしにくい。
※介護現場で求められる技術や知識は多岐にわたり幅広く「出来る」のそもそも論として何ができるのか。
〇身体介護技術
・食事(介助方法・食事形態) ・口腔ケア ・移動 ・移乗 ・体位転換 ・排泄 ・入浴 ・自助具 リハビリテーション
〇対人援助技術
・バイスティックの7原則 ・接遇、マナー ・コミュニケーション技術 ・レクリエーションなど
〇疾病の理解 ・認知症 ・糖尿病 ・高血圧 ・脳卒中 ・便秘 ・緊急対応 ・感染症対策 ・薬(副作用) ・療法 など
〇住環境の理解
・車椅子 ・自助具 ・家具 ・空間作り ・匂い、光り、温度など
〇家政学
・洗濯 ・料理 ・掃除 ・電化製品 ・整理整頓など
〇制度と保険
・介護保険 ・成年後見制度 ・医療保険 など
まとめ
・職員個々の専門性(職種 得意 委員会 資格 経験 前職 趣味)を把握し伸ばす。
・承認欲求ではなく共同体感覚を評価する。
・チームでの適切な問題解決の方法を構築していく。
・4つの人材のように有効そうな情報でも目的に合っているかが大切になる。
ではでは
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