2017年5月28日日曜日

介護福祉士の専門性 銀の皿(母と子編)

以前にお話しした認知症介護の専門性とはどういったものかをブログで書かされてもらいました。認知症介護の専門性

今回はその続きで、独占業務という点ではなく専門的考察という視点で話ししたいと思います。
まずはこちらの宅配寿司のCMをご覧ください。
銀の皿 CM 「母と子」 youtube

感動的なCMです。母の思いや、孫のいたわりが感じられます。
これを専門的な介護職の視点として考察していきたいと思います。
 
*遅めの食事中、表情が乏しい。⇒ 本人は不安な状態。

*「帰ります」の言葉に家族の困った表情。⇒ いつもの風景なのか、“またか” という家族の雰囲気。⇒ 介護疲れがある。

*14時なのにズボンがパジャマ?靴下が片方。家族の介護力が不足している。

*息子に「あなた誰です?」「あぁ高田さん」取り繕い反応でありアルツハイマー型の認知症の可能性が高い。

*息子の「自分の家だろ」と説得。⇒ 回想で出てきた家と違う。本人が認識している家ではない。「自分の居場所」作りが出来ていない。

*病院に「入れて下さい」と病院の戸を叩く ⇒ 息子の病気の時と同じ病院 昔の記憶が呼び起こされて切羽詰まった心境になり取った行動。または何かで切羽詰まった心境になり昔の記憶が呼び起こされて取った行動。

*息子が寿司を手掴みするのを止める ⇒ 幼い時からの息子の特徴ある行動を見て、昔の色濃い時代を思い出すきっかけとなった。⇒ 回想法のポイントなる年代。

*母子家庭で子一人を貧しいながらも豪華な一軒家を建てるほどの立派な息子に育てた。大切にしていた絵(障子に描いた絵) ⇒ 息子が母を想って描いた絵が嬉しく、家を離れる時に記念として切り取った。この方の人生で色濃く残っている重要な生活歴(アイデンティティー)。

*最後の孫からもらった言葉で「うれしいねぇ」と安堵の表情。  認知症となったその方が不安を取り除く欲しかった言葉。


こういったことを考察し対応していくのが介護の専門性だと思います。
へいへーい。

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