認知症に関してメディアや研修で耳触りの良い言葉で人を誘導するという事はよくあります。しかしこの中にも過剰なものがあり鵜呑みにしないようにしましょう。
なかには効果の高いものや根拠のしっかりしたものがあるのに取ってつけたフレコミで信憑性が薄まるケースもあります。
残念です。
よくある研修や記事の題名
例えば、 介護の事業所や一般の生涯学習関連の情報のなかによく耳にするような題名で、介護者向けの「カリスマ介護士の先進的なケア」、中高齢者向け「これだけで大丈夫!認知症予防」、小学生低学年向け「認知症を知ろう」、経営管理者向け「驚くほど離職率が下がる方法」なんて感じの語録を聞いたことありませんか?
解説
先進的は、
「新しい試みである結果が出た状態」と捉えた方が良いです。先進的なケアが正解じゃないですし、これから一般的になる物でもないです。構成の質が悪いものだと、真似できない情熱で取り組んでいるところを取り上げ、話しの締めくくりを「お涙ちょうだい」が落としどころになっていたりして先進的なケアからブレて終わったりしてます。聞き手は負い目を感じたりします。
カリスマ介護士は、対人援助であり「正解のない」ともいわれる仕事に“人を引きつけ魅了する”や“超人的”の意味のカリスマを付けられ受け入れている人の言葉はマユツバです。
これだけで大丈夫、
んな訳あるかい!結局これだけといいつつ生活全般の改善を図るような締めくくりで終わるのか、根拠のない商品を勧められるのがオチ。予防は運動、食事、習慣、社会参加のすべてに関わる事です。「だけ」はない。
認知症ってなに?は、
早い段階で認知症の正しい理解は本当に必要だと思っています。ですが問題は小学生低学年。1・2・3年生ですよ。個人的にも認知症の言葉ぐらいは知って欲しい気持ちですが、その前に「障害」「病気」「家族」なんてところを捉えといて欲しいです。基礎の基礎を作っておいてほしいですね。企画者の思いが強すぎて対象者がずれることもあります。
驚くほど離職率が下がる
結局内容は知っているけど出来ない事、給与を上げる。またはカリスマ的リーダーで組織を強くする。最悪は腰痛予防の福祉器具を紹介される。ようなことです。
もっと広まって欲しかった
コウノメソッド 行動心理症状(周辺症状)の改善には確実な効果があるにもかかわらず提唱され10年の今、フェルガードの問題や「認知症は治る」「奇跡が起こる」のうたい文句からの批判もあり抑え気味になってしまってます。でもでも個人的には頑張って欲しいです。
ではでは研修選びの参考になれば幸いです。
へいへーい
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