2017年6月16日金曜日

高齢者介護のテスト② リスクマネジメント編 解答編

いかがでしたでしょうか。

知っていおくと事故予防に繋がるようなものを集めてみました。

☆印は参考資料です。

皆さんの役に立てばこれ幸いです。


①名称:A1歩行器
特徴:A2
肘から手すりに乗せるため腕力に負担が少ない。
腰・下肢の負担が軽減できる。
歩行時のバランス補助の役割がある。
後重心の方には向かない。
少しの段差でも使用できなくなる。


②名称:A3ピックアップウォーカー(四脚歩行器)
特徴:A4
多少の段差があっても使用できる。
持ち上げるためある程度の腕力が必要。
手と足を交互に動かすため使うのに慣れが必要。


③名称:A5ロフストランドクラッチ
特徴:A6
手と前腕で支えるため握力や手首が弱くても使用できる。
手と前腕で支えるためリウマチなどで変形がある方にも使用しやすい。
小児麻痺の方の歩行補助に使用されていることが多い。


④名称:A74点杖
特徴:A8
1点杖より安定が図れる。
1点杖より重量がある。
手首の負荷が大きい。
地面と水平になるため階段・砂利・坂など水平でない所は使いづらい。
歩行時に重心の移動幅が大きくゆっくりした歩行になる。


⑤持ち手の型の名称:A9T字型
特徴:A10
安定性に優れている。
手首に負担が少ない。
コンパクト。
軽量。


⑥持ち手の型の名称:A11字型(オフセット型)
特徴:A12
一番にぎりやすい。
重く大きくなりやすい。
下向きになるため手首の負荷が高い。


⑦持ち手の型の名称:A13字型杖
特徴:A14
持ちにくく一番不安定。
腕にひっかけやすい。
見た目重視。


⑧名称:A15自走用車椅子
特徴:A16
自身で移動することを目的としている。
ブレーキも自身で出来る。
安い。
☆自走:じぶんの動力で走る事。
☆自操:言葉はなく造語。福祉では自走と同意か自分で操縦する意味で電動車椅子の移動で使うと分類している事業所がある。


⑨名称:A17介助用車椅子
特徴:A18
フットレストや肘掛けが脱着や可動式で介助での移乗がしやすくなっている。
持ち運びに負荷がかからないように軽量に作られている。
比較的に高価である。
介助者は可動部の操作に慣れが必要。


⑨名称:A19チルト式車椅子
特徴:A20
身体の加重を分散して支えるため疲れにくい。 = 褥瘡予防 = 起床時間確保 = 廃用性症候群予防
筋力低下や円背で座位時に前傾がある方に適している。
不随意運動があるなど上体が不安定な方にも適する。
介助用車椅子。
大変に高価。
大きく重量がある。


⑩名称:A21リクライニング式車椅子
特徴:A22
フラットになる。
伸展した拘縮のある方に適している
フラット時は上部に比重がいくと傾き倒れる危険がある。
頭部拳上時は加重が臀部に集中し仙骨に褥瘡が出来やすい。
移乗は二人介助が適している。
体位がずれやすい。
ズレ落ちしやすい。


⑪名称:A23シルバーカー、手押し車
特徴:A24
歩行状態に問題がない人のためのもの。
疲労軽減のための用具。
折り畳み式。
重い。
座面が着いていて座って休むことが出来る。
荷物が入れられる箱が着いている。
曲がる車輪(前輪)がかなり前方にあり曲がりにくい。


⑫名称:A25歩行車
特徴:A26
脇を締めて歩行できるため筋力の負荷が少ない。
歩行補助のための用具。
軽量で扱いやすい。
曲がる車輪(前輪)が身体に近く曲がりやすい。
折り畳み式。


Q2 歩行見守り、歩行介助、誘導の違いを説明しましょう。
A歩行見守り
A27
本人の状況や周囲環境の目視確認を行う事。
目的の場所にたどり着くか、歩行中に転倒しないかの内容に分かれる。
どちらかで介助者と利用者の距離を変える。
B歩行介助
A28
手引きや腋下やズボンや福祉器具を持ちバランスを保つための行為。
膝折れやバランスを崩すことを前提に補助を行う。
C誘導
A29
手引き歩行や声掛けがある。
目的の場所へ行くための行為。
歩行の安定を考えるものではない。


☆歩行補助用具も歩行介助方法も幼児期の歩行と用途・目的は同じです。子育て経験者は照らし合わせると理解しやすいかと思います。


Q3 下の画の介助歩行は良くないとされています。なぜか理由を2つ記入しましょう。
A30 A31
利用者の歩行速度が分からない。
バランスを崩した時に支えられない。
職員で前方が見えにくい。
利用者の変化にきづかない。


Q4 臥床中の〇〇様(糖尿病罹患者)が意識レベル低下されているような状態を発見しました。ⅰ可能性として考えられる原因を多く上げ、ⅱ5工程に要約して対応手順を記入しましょう。
ⅰ原因A32
誤嚥
脳卒中(脳梗塞・脳出血)
低血糖
誤薬
発熱
…等

ⅱ①A33意識レベル確認
☆刺激をしても覚醒しない状態(JCS)
レベル300痛み・刺激に全く反応しない。
レベル200痛み・刺激で少し手足を動かしたり顔をしかめる。
レベル100痛み・刺激に対し、払いのけるような動作をする。刺激をすると覚醒する状態
レベル30痛み・刺激を加えつつ呼びかけを繰り返すと、かろうじて開眼する。
レベル20大きな声又は体を揺さぶることにより開眼する。
レベル10普通の呼びかけで容易に開眼する。 刺激をしなくても覚醒している状態。
レベル3自分の名前・生年月日が言えない。 
レベル2時・人・場所がわからない(見当識障害)。
レベル1大体意識鮮明だが今ひとつはっきりしない。
レベルクリア 上記のような症状が無く、全く問題の無い状態。
ⅱ②A34バイタル測定(血圧・体温・脈拍・血中酸素濃度・血糖値)糖尿病罹患なので低血糖も想定する。身体状況確認(発汗、呼吸、表情、外傷、腫れ)
A35職員連絡日勤帯は出勤職員。夜間帯夜勤緊急対応担当
A36家族連絡
A37医療機関連絡
☆事業所により違いますので参考でとどめて、事業所にあった手順を作ってください。


Q5 誤嚥予防で留意する点を3つ答えましょう。
A38 A39 A40
〇食事内容を適正にする。(形態・硬さ・好み)
〇食事をする時の姿勢
〇食事の速さ
〇口の中の環境を整える。(清潔・義歯・虫歯・歯槽膿漏など)
〇口腔内の運動を増やす(会話・嚥下体操・体操)
〇介助の際にタイミング・内容・説明などの声掛け


Q6 認知症への非薬物療法を2つ答えましょう。
A41 A42
回想法 音楽療法 園芸療法 バリデーション療法 運動療法 ペット療法 リアリティ・オリエンテーション 作業療法 芸術療法 レクリエーション療法  タクティールケア ユマニチュード など


Q7「人の価値」とは何かを答えましょう
A43 
存在価値(存在するだけで価値があるのが前提)
☆前提の上で
想像価値(その人は何が出来るか)
体験価値(何をしたことがあるか)
態度価値(どのような態度を取れるか)
の3つがある。全ての療法の基本として存在価値を認める事が根底にある。


Q8 喉詰めの際の緊急対処法を1つ答えましょう。
A44
ハイムリック法(腹部突き上げ法)
背部叩打法(背打法)
指交差法
掃除機に専用ノズルを装着しての吸引


Q9 仰臥位の際に1番良く褥瘡が出来やすいとされる部所を答えましょう。
A45
臀部(仙骨)
☆参考☆
仰臥位の体の圧の分散は、頭部7%、肩甲骨部33%、仙骨部44%、下退部(踵含む)16%といわれ、除圧が上手くいかないと別の個所へ比重が移ってしまう。


Q10 褥瘡予防マットレスやエアマットレスなどを使用する場合、体位変換の間隔は何時間を超えない範囲で行う必要があるでしょうか。
A46 4時間を超えない範囲で体位変換を行う。


Q11 普通ベッドマットレスを使用する場合、体位変換の間隔は何時間を超えない範囲で行う必要があるでしょうか。
A47 2時間を超えない範囲で体位変換を行う。


21 転倒防止に繋がる観察・注意事項を3つ答えてください。
A48 A49 A50
〇体調の状態
〇歩行の状態
〇意識の状態
〇介助具(杖・歩行器・車椅子等)があっているか
〇靴や衣類の状態(サイズが適正か、靴底が滑りやすくなってないか、正しく付けているか)
〇住環境の状況(拾う・踏むなどの対策としてゴミが落ちてないか、滑りやすくなってないか、ワックスや湿気などで滑りにくくなってないか、ホウキなど用具が出しっぱなしになっていないか、足元の見にくい家具出っ張りのある家具はないか)
〇介助者が適切な距離や方法を取っているか





もし自身の事業所で実用されようと思われるなら諸注意がありますので下の「実用の注意点」も御覧ください。

へいへーい

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